[DIY]ポータブル電源の走行充電環境を改善~専用ケーブル製作~

ハイエース・車中泊
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私は車中泊旅行に行く際、ポータブル電源を持って行きます。連泊になるときには夜のうちに容量が減っていくので昼のうちに走行充電を行います。

電気をたくさん使う時は移動中に満タンにしたいです。私の使用している EcoFlow の River Pro の走行充電のスピードは最高で100Wです。なので、空になっても6時間くらいで満タンまで充電できます。

↓しかし以前、ハイエースで充電速度を確認してみたら93Wしか出ませんでした。

原因は、運転席のシガーソケットから、ポタ電を置いている2列目までシガーソケットの延長ケーブルを使用してケーブルを延ばしていたことでした。この延長ケーブルの線が細く電圧降下を起こしたのです。充電が遅いだけならまだしも、そんな細いケーブルに長時間大電流を流し続けると発熱し危険です。

EcoflowのRiverProを走行充電する

そこで今回は、ヒューズBOXから2列目までポータブル電源充電専用のケーブルを引きます。

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走行充電にはEcoFlow の River Pro がおすすめ

River Pro は最大で100Wの速度でシガーソケットから走行充電が可能です。しかも、車に合わせて充電速度を切り替えることができます。

車によってはシガーソケット側が100Wに耐えられずにヒューズが切れたり、最悪の場合樹脂部が溶けたりします。そんなときののために、River Pro は走行充電の際の電流を 8A6A4A から選択可能です。

万が一、ヒューズが切れたり、コネクタ部が発熱した場合は充電電流を下げることができるので、安心して走行充電をすることができます。

材料のXT60コネクタを入手

今回の充電ケーブルDIYのポイントはシガーソケットを使用しないことです。ポータブル電源のDC充電ポートに直接接続するため、「XT60」という規格のコネクタを入手します。

5インチサイズのドローンのバッテリーにもXT60が採用されていることが多いので、最近はAmazon 等で簡単に手に入ります。便利になりました。

↑こんな感じの簡易パッケージで届きました。念のため2セット。

今回使うのはこの中のメスのコネクタだけです。

ちなみに、もとからケーブルがはんだ付けされているものを買った方がいいです。この部分のはんだ付けを失敗するとコネクタ内部でショートしやすいからです。

勘合確認をしました。良い感じのフリクションがありながらサクッと刺さります。

ヒューズボックスから電源を取り出し2列目まで引く

電源はヒューズボックスから「電源横取りヒューズ」を使って取り出します。

ちょっとしたこだわりポイントで、リレーで簡単なロジックを組んでいます。メイン電源はバッテリーから直で来ている常時電源ですが、そこにリレーをかましています。リレーのソレノイドは、キーをエンジンONにした時にONになる電源で駆動します。

これをすると、キーを「エンジンONの位置」にしている時だけリレーがONになりポタ電に電源が供給されます。OFFポジションや、ACCポジションでは電源が供給されません。これにより、ACCで待機しているときなどに、ポタ電に電気が摂られて車のバッテリーが上がるのを防止できます。

キーON時にONになる電源は、細いため8Aの電源をとれないので充電用のメインには常時電源のところからとっています。

ハイエースの助手席とセンターコンソールは、それ自体がエンジンルームの蓋になっているので開閉します。そのため、充電用ケーブルは開閉の邪魔にならないようにエンジンルーム内の淵の部分を通して助手席の後ろまで引いてきました。

XT60コネクタを取り付ける

ヒューズボックスから引いてきた配線にXT60コネクタを取り付けます。

8Aの電流が常時流れる部分なので、スリーブでしっかり圧着します。

スリーブを買しめる際は必ずJIS規格のちゃんとした圧着工具を使います。ホームセンターのカー用品コーナーなどにあるいろいろな端子を圧着できる(一見できそうな)工具ではだめです。

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圧着は抜けなければよいというものではありません。銅線を塑性変形まで持って行くほど圧力をかける必要があります。安物のえせ工具で圧着すると、一見圧着できたように見えても動線が全然変形していません。(挟まっただけという状態)これだと振動や酸化による劣化で徐々に電気抵抗が増えていきます

今回の電線は常時8Aも流れる部分なので確実に圧着しました。

エンジンをONにして電圧を計ってみると、無負荷で13.8Vでした。オルタネータの発電電圧がぴったり来ています。

動通確認ができたのでポータブル電源に接続します。

1列目席の後ろに設置してある小さな物置台にポータブル電源を置き、ちょうど助手席の後ろまで引いてきたケーブルを接続します。

充電速度は100Wで安定しました。

ケーブルの途中の圧着箇所等を触って確認しましたが、どこも発熱していません。これで安心して長距離ドライブでの走行充電ができそうです。

12月も過ぎて徐々に日が長くなってきます。新しい走行充電システムも完成したことだし、そろそろ車中泊旅行に出かけてみようと思います。

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