真冬にハイエースで車中泊 ポータブル電源で快適にできるか実験

ハイエース・車中泊
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我が家には5歳の子どもと0歳8か月の子どもがいます。生後8か月赤ちゃんを連れて冬キャンプに行くのはちょっと厳しいと感じていて、最近キャンプに行けていません。

テント泊の代わりにハイエースでの車中泊なら冬でも赤ちゃんを連れていてもアウトドアに行けるのではないかと考えています。いきなりやってみて赤ちゃんが風邪をひくと困るので、事前に私と5歳の息子の二人で実験してみることにしました。

我が家が冬の車中泊に求める条件

今、冬の車中泊に求める条件・環境条件は下記です。

  • パパ、ママ、5歳児、0歳8か月の赤ちゃんの4人が寝られる
  • 風邪をひかないように温かく寝られる(赤ちゃんでも)
  • FFヒータは非搭載
  • ポータブル電源が使える
  • 車外ACコンセントはなし
  • 外気温は0℃を想定

我が家のハイエースにはFFヒータは搭載していません。キャンピングカーならFFヒータはほしいところだと思いますが、ハイエースにはオーバースペックかなと思ったからです。

その代わりにポータブル電源を駆使して何とか快適に温かく寝られないかチャレンジしてみます。

AC電源のないキャンプ場も想定して車外からの電源供給はなくても過ごせるようにしたいです。

快適な車中泊のための装備

今回、気合を入れてマット・敷布団、電気毛布、掛け布団の3パートで万全の装備をしました。それぞれ詳しく紹介します。

マット・敷布団

まずは下側の断熱としてマット+敷布団から準備します。今回は次の3つを敷きました。

  • 上:寝袋(人より下側の層)
  • 中:インフレータブルマット
  • 下:カーペット
  • 床:シナベニア(19mm)

我が家のハイエースには自作のベットがついています。天板は19mm厚のシナベニアでできています。
この上に、家で使う用の薄めのカーベットをひきました。

その上にインフレータブルマットをひきました。マットはDODの「ソトネノサソイL」です。

ソトネノサソイLは長さx横幅が192 x 140cmなのですが、ハイエースのワイドの横幅にぴったりなんです。ハイエースの荷室の右側にはリアヒーターのファンがあるため少し出っ張っていて、荷室の横幅が少し小さくなっています。この部分の横幅にぴったりです。

また、長さ方向も我が家のハイエースの自作ベッドの長さにぴったり。

ソトネノサソイの分厚さは4.5cmで寝心地はまあまあです。少なくとも痛いことはないです。

(本当は最高の寝心地をゲットするため、分厚さ10cmの「ソトネノキワミL」を入れたかったのですが、ソトネノキワミはソトネノサソイに比べて長さが16cm長く、私の自作したベッドにギリギリ入りませんでした。残念。。。)

インフレータブルマットの上には寝袋(の片面)を引きました。寝袋としてはコールマン(Coleman)の「アドベンチャーフリーススリーピングバッグ/C0」を使いました。

「アドベンチャーフリーススリーピングバッグ/C0」 は快適温度(快適に使用できる外気温)が0℃で、使用加減温度が-5℃です。今回の条件は外気温0℃ですので温度帯としてはちょうどよさそうです。

また、この寝袋は2つを接続すると長さx横幅が190 X 150cmです。これまた長さ、横幅ともにハイエースワイドの荷室にぴったりです。

子どもとを一緒に寝かす関係で、一人一人個別の寝袋ではなく、このように結合して広く使える寝袋が都合がよいです。

ポータブル電源と電気毛布

快適温度0℃の寝袋を使うとは言え、0℃の環境で封筒型の普通の寝袋を使って寝たら寒いですよね。
念のため、足元には電気毛布を設置しました。

山善の「YMS-F33P(T)」を使いました。ふわふわもこもこの式毛布タイプで丸洗い可能な便利な毛布です。

消費電力は最大50W。1時間当たりの平均消費電力は設定温度で異なり、弱なら約13Wh、強なら約35Whです。

電気毛布はポータブル電源で動かします。ポータブル電源はEcoFlowの「RIVER Pro」を使用します。

別の記事で詳しく紹介していますが、車中泊にはEcoFlowの「RIVER Pro」が一番おすすめです。

定格出力は600Wですので、最大消費電力が50Wの電気毛布は余裕で動かすことができます。

また、容量は720Whですので、単純計算で弱設定(消費電力12Wh)なら55時間、強設定(35Wh)なら20時間程度動かし続けることができます。

実際のところは一晩でどれくらいポータブル電源の電力を消費するのが実際に試してみます。

布団(掛け布団)

電気毛布を敷布団(寝袋の片側)の上にひいて、その上から寝袋のもう片方をかぶせて、寝袋サイドのジッパーを閉じます。(電気毛布のコードは左右のジッパーの隙間から出しました。)

さらに念には念を入れて、寝袋の上にニトリのNウォームの毛布を2枚かぶせました。1枚は足元にもう一枚は上半身部分にそれぞれかけました。

これだけ準備をすれば外気温0℃でも寝られるだろう!ということで実際に寝てみました。

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ポータブル電源で電気毛布は一晩中動かせた

まず、ポータブル電源で電気毛布は一晩中動かせたのかについて。

結論としては余裕で動きました。温度設定を最強にしても20時間動き続ける計算だったので計算通りです。

今回は、電気毛布の電源をONにした時点でポータブル電源の残り容量が80%でした。

電気毛布の設定温度は弱よりに設定しました。

これは大正解で、弱でも若干足元十分に温かかったです。電気毛布の下にも上にも十分に断熱層があるためだと思います。もし強に設定していたら暑くて寝られなかったと思います。

朝まで10時間寝続けました。(長く寝すぎて朝びっくりしました 笑)

その時のポータブル電源の残量は52%でした。一晩で28%の容量を使ったようです。
720Wh x 28% ÷ 10H ≒ 20Wh
という計算で確認すると、電気毛布の平均消費電力は20Whだったようです。

弱設定のカタログ値が12Whなので少し多いなという感じです。設定温度が無段階なのですが、もっと弱よりギリギリのところに設定してもよかったかもしれません。

今回の場合は、一晩でポータブル電源の容量の28%しか消費しなかったので、満タン充電にしておけば3泊分は追加充電なしで電気毛布が動かせることになります。これだけ動かせれば十分ではないかと思います。

快適に寝られたか

今回の実験の結果としては「快適に寝ることができた」です。

今回、アメダスによると外気温は最低0.2℃まで下がったようです。車内の温度計は2℃付近まで下がりました。ハイエースの車内と言えどあまり外と変わらない温度です。

この気温の中でも比較的快適に寝ることができました。ちょっと上半身側は寒いかなとも感じましたが、電気毛布によって足元がとても暖かかったので快適に過ごせました。

多少改善点がありましたが、そこさえ対策をすればほぼ家の中で寝ているのと同じくらい快適になると思います。

次回に向けた改善点

一番改善すべきは上半身側の寒さでした。

原因は寝袋の素材が軽く、2つの寝袋を結合して二人で寝ていると、二人の間に隙間ができてしまい、その隙間から冷気が入り込んでくるという点でした。

対策として上半身側の寝袋の上に重めの毛布を2枚ほどかぶせて、重さで隙間をなくせばよいかなと思います。今回、上半身側と足元に2枚の毛布を掛けていましたが、足元側は電気毛布で十分温かいので、この毛布を上半身側に回すだけで十分だと思います。

もう1つの改善点としては、足元が暖かすぎて寝づらかったという点です。

電気毛布の威力が思ったより強く過剰でした。今度は温度設定で電源が入るギリギリの弱側を狙いたいと思います。

ちなみに、窓には銀ギラマットの簡易断熱材を貼っておきました。それでも朝起きると窓は結露していました。冬に車中泊をすると車中が結露して車の鉄材の腐食を速めてしまいます。本当は換気扇で軽ーく換気しながら寝るのがいいのでしょうね。

今度、常時換気ができる換気扇をDIYで取り付けてみたいと思います。

結論

今回説明した装備をもってすれば、外気温が0℃付近でも快適に車中泊ができることが分かりました。これだけ暖かければ8か月の赤ちゃんを連れての車中泊旅行も可能だと思います。

近々、赤ちゃんも連れて4人で車中泊をしてみようと思います。

ところで、ハイエースの荷室で4人が川の字に並んでんるのは無理があります。我が家のハイエースでは4人が快適に寝れるように荷室以外にもベットを装備しています。別の記事でこの追加ベッドについて紹介したいと思いますので、よかったら見てください。

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