ポータブル電源でセラミックヒーターは使えるか?

ポータブル電源
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冬の寒い時期に、アウトドアや車中泊旅行はたまた防災を考えると、どうやって暖を取るかが問題になります。家にいれば潤沢な電気が使えますが前期の状況ではそうもいきません。

そこで、今回はポータブル電源でセラミックヒーター(電気式の温風器)が使用できるかを確かめてみました。

↓[参考記事]灯油ファンヒーターが使用できるかを確認した記事はこちら。

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使用するポタ電とセラミックヒーター

今回、使用するのはこの2機種です。

ポータブル電源は EcoFlow の River Pro です。このポータブル電源は私が知る限り最も使用可能温度範囲が広い機種です。そのため、寒い時期のアウトドアには最もおすすめの機種です。

さらに、この機種には「X-Boost」と呼ばれる機能がついていて、本来の出力上限である600Wを超える電気製品を接続しても出力を調整して使用できます。普段はこの機能の恩恵は受けませんが今回は役立ちそうです。

セラミックヒーターは、Panasonic製の「DS-F1206」です。

最大消費電力は1170Wと、セラミックヒーターの中では最もパワーのある機種です。日本で売られているセラミックヒーターの最大出力は1200W程度だからです。

パワーは「強」「弱」から選べます。おそらく、それぞれ1170W600W程度の出力です。

パワー「弱」では使えるか?

まずはパワー「弱」から試してみます。

ポータブル電源にセラミックヒーターを接続し、ポタ電のAC出力をONにします。そして、セラミックヒーターのパワーダイヤルを「弱」にします。

無事に温風が出てきました。

ポータブル電源の出力表示は586Wで安定しています。予想通りの出力です。ポータブル電源の出力上限が600Wなので「弱」ならギリギリ範囲内です。

AC出力の電圧を計測してみると99.9Vでした。ほぼぴったり100Vで安定しています。(実効値です。)

パワー「強」では使えるか?

次にパワー「強」で試してみます。ポータブル電源の最大出力が600Wなので本来なら使用できないはずです。

実際にパワーを「強」に切り替えてみました。無事に動きました!
ただ、出てくる温風は「弱」とほぼ同じで弱いです。

ポータブル電源の出力表示も590Wで「弱」の時とほぼ同じです。

これが「X-boost」の効果です。電気製品側が大出力を要求しても、出力を調整することで600W以内の電力しか出力しないのです。そのため、パワーは弱いけど電化製品が使えます。

今回の場合は、セラミックヒーター側に出力選択機能がありましたが、「X-boost」があれば出力選択のできないセラミックヒーターでも使用することができます。(セラミックヒーターの出力が1200W固定の場合、EcoFlow以外の600Wクラスの小型ポータブル電源を使用すると出力が停止してしまいます。)

X-boost」は何をどうやって調整しているのでしょうか?

その答えは「電圧」です。パワー「強」で使用したときのAC電源電圧は73.3Vでした。「X-boost」が電圧を下げて出力がちょうど600Wに収まるようにしていたのです。

結論:使えるが時間が短い(用途は限定される)

結論としては、「X-boost」を搭載したEcoFlowのポータブル電源であれば、セラミックヒーターをしよすることができました。

また、最大出力が2000W以上の機種であれば同じく問題なくセラミックヒーターを使用できると思われます。

ただ実用的かというと、使用可能時間が短い!という問題があります。River Proの場合は、容量が720Whなので、600W出力でセラミックヒーターを使用すると1時間程度で容量が空になります。

冬のキャンプで、夜長時間暖を取るのには使用できません。逆に、車中泊等で朝起きて10分程度車内を暖めるのには使用できます。使い方によっては、便利に使える場合もあるといったところでしょうか。

冬の防災を考えるなら、しっかり暖が取れるようにポータブル電源+灯油ファンヒーターを用意する方がよさそうです。

ポータブル電源でセラミックヒーターを使用したい場合は、大容量のポータブル電源は選ぶのが良いです。↓の記事で1,000Wh以上の大容量ポータブル電源のおすすめ機種を紹介しています。良かったらご覧ください。

↓↓アウトドア用に初めてポータブル電源を買うなら EcoFlow の River Pro がおすすめ!

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