1月のある日。車中泊旅行の予行演習のため、ポータブル電源「EcoFlow River Pro」を走行充電しようとしたところ、下記のエラー表示が出て充電できませんでした。
ポータブル電源は気温が低いと充電できない
調べてみるとポータブル電源は気温が低すぎると充電ができないということが分かりました。
リチウムイオン電池の特性として、電池温度が低い状態で充電すると劣化が進んでしまい電池寿命が通常よりも短くなるようです。
これを防止するため、ポータブル電源は内部の電池温度を計測し、充電するに適さない温度の場合は充電しないというプロテクト機能を持っています。
はじめ、このプロテクト機能は不便な機能だと思いました。しかし私のようなリチウムイオン電池の特性を知らない素人が適当に使ってもポータブル電源の寿命が縮まることがないように守ってくれていると考えると必須の機能ですね。
では、気温が何℃であれば充電できるのでしょうか?
River Pro の充電可能温度範囲
River Proのカタログやマニュアルから、使用可能、充電可能な温度範囲を調べてみました。
使用可能温度範囲は-20~60℃とかなり広い
他のポータブル電源の場合、-10℃以下や40℃以上では使用できないものが多い。
しかし、EcoflowのRiver Proの使用可能温度範囲は-20~60℃とかなり広いです。
この温度範囲であれば、日本国内で使用する分にはほぼ1年中どんな環境でも使用できると言えますね。-20℃以下の環境ではポータブル電源を使うどころが人が耐えられない。。。
充電可能温度は0~45℃
一方、充電可能温度範囲は、使用温度範囲よりも狭く、0~45℃です。
電池の温度が0℃以下の場合には低温プロテクト機能が働いて充電できません。
確かに1月に私が充電しようとしたときの気温は-3℃でした。設計通りに正しくプロテクト機能が働いたようです。
車中泊旅行中を想定すると、走行充電するときは車のエンジンがかかっている状態なので、車内温度も暖房により10~25℃程度に維持できるはずです。なので、実際には低温プロテクトで走行充電ができないという場面はあまりないでしょう。
逆に45℃以上でも充電できないようです。また充電に適した環境温度は40℃までとなっています。充電可能温度よりも5℃低いですが、これは、環境温度が40℃でも、電池内部は発熱によりそれよりも高い温度になるためだと考えると納得できます。
真夏にポータブル電源を大出力で使用して電池温度が上がってしまったときは、電池が冷えるまでしばらく充電できないことが予想できます。
ポータブル電源の寿命を延ばす方法
River Proは、メーカーさん曰く、22~28℃の環境下で充電すると、電池の寿命を最大限延ばすことができるといいます。
0~40℃の環境であれば充電することはできますが、この温度範囲のギリギリをせめて、極端に寒かったり、暑かったりする環境で充電すると電池の寿命が縮む傾向があります。
ポータブル電源の寿命を延ばすためには、人間が薄着でも快適に過ごせる程度の温度の場所にポータブル電源を持っていき、そこで充電をするべきだと思います。
注意:ポータブル電源を車に乗せっぱなしにすると電池寿命が縮む
マニュアルによるると、River Proの保存可能温度は-10~60℃です。
-10℃よりも低温、60℃よりも高温の環境でポータブル電源を保管していると、やはりリチウムイオン電池が劣化し寿命が縮んでしまうようです。
特に危ないのが、ポータブル電源を車に乗せっぱなしにすることだと思います。
冬季の夜には社内の温度は外気温とおぼ同じになります。日本でも少し寒いところだと-10℃以下は普通にあり得ます。
逆に真夏の炎天下では、車内温度は60℃程度まで上昇するといわれています。真夏にポータブル電源を車中に放置するのは電池寿命のを考えると避けるべきでしょう。
(それよりもバッテリーパックが過熱して出火する危険性もあるんじゃないかと素人ながらに思います。)
まとめ
EcoflowのRiver Pro の温度関係の情報をまとめると下記です。
動作温度:-20℃~60℃
RIVER Pro ユーザーマニュアル
充電温度:0℃~45℃
充電に適した環境温度:0℃〜40℃
最も望ましい環境温度:22℃〜28℃
(この温度で充電することで、電池の寿命を延ばすことができます。)
保管可能温度:-10℃~60℃
他のメーカーのポータブル電源よりも広い温度範囲で使用や充電ができるということが分かりました。
その中でも、上記の温度範囲を理解し、充電時の温度や保管温度に気を付けることで、ポータブル電源River Proの寿命を最大限長く維持しながら使っていきたいと思います。
上記で紹介したように、EcoFlowのRIVER Proは他社のポータブル電源と比較して最も使用可能温度判批が広く、いざという時に頼りになるので押すすんです。
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