焚き火をする時は、友人や家族と焚き火を囲んで温まります。そうしているとそこでお酒を飲んだり簡単な食事をしたりしたくなってきますよね。
そこで、焚き火をぐるっと一周囲む”焚き火用テーブル”が欲しくなりました。市販の焚き火用テーブルを買おうと思って探し始めました。王道なところで行くとsnow peakの”ジカロテーブル(ST-050)”とかが候補に挙がったんですが、ちょっと私が思い描いた理想と違っていたので購入に踏み切れませんでした。
理想の焚き火テーブルの条件
私が欲しいと思った理想の焚き火台テーブルの条件は次のようなものでした。
- 木製で渋い色
- 中央の開口部のサイズが大きい(木が燃えないように)
- テーブルの幅が20cm以上
- 簡単に分解できてコンパクトになる
天板は、渋めの色の木製が良いと思いました。自然豊かな山のキャンプ場で使う場合、金属だと芝生等の背景から浮いてしまって人工物感が強すぎるような気がするからです。渋めの色の木製なら自然となじみます。
でも天板が木製の場合、天板と焚き火の距離が近いと焦げたり最悪燃えたりしてしまいます。そのため、中央の開口部は大きめのサイズである必要があります。
市販の焚き火台テーブルの中で、中央の開口部が大きいものを探すと、テーブル自体の幅が細いものが多いです。(10cmとか15cmとか)それだとドリンクぐらいしかおけません。私はこのテーブルで簡単な食事もしたいので、幅は20cmはほしいところです。
焚き火テーブルは焚き火をぐるっと囲む形になっているので、組み立てた状態だと非常に大きくそのまま持ち運ぶことはできません。そのため、分解できるようにする必要があります。でもキャンプに行くときには荷物を減らしたいので工具は持っていきたくありません。なので、工具なしで簡単に分解できて、コンパクトになる必要があります。
理想の焚き火テーブルを自作
理想の焚き火台テーブルの条件 を満たす市販の焚き火テーブルがなかなか見つからない(あっても高い)ので家にあったシナ合板の端材を使ってDIYの精神で自作することにしました。
設計して、材料を切り出して、貼り付けて、色を塗って、脚部を作って。。。合計8時間ほどの作業で完成しました。
完成したのがこの焚き火テーブルです。
天板は19mmのシナ合板で作ったので強度は十分。表面は”ダークオーク”色の油性ニスでしあげたので、ある程度の防水性もあります。 「木製で渋い色」 はクリアです。
開口部も大きめに作りました。上の写真ではロゴス(LOGOS)の「the ピラミッドTAKIBI M」と合わせていますが、焚き火台と天板の隙間は20cm程度確保できています。 「中央の開口部のサイズが大きい」 もクリアです。
天板は20cm幅で作りました。これでお皿とカトラリー、マグカップなどを置くスペースは十分にあります。 「テーブルの幅が20cm以上」 もクリアです。
簡単に分解できる
脚部はホームセンターで売っている「G-fun」シリーズのアルミパイプとM8ボルト、M8ワッシャー大、M8アイナットで構成しています。ナットをアイナットにしたことで、工具がなくても手で簡単に回せます。もし手で硬くて回せないときは木の棒でも突っ込めば簡単に回せます。
組み立てはいたって簡単で、天板同士の穴を合わせて、脚部のボルトを差し込み、ワッシャーを入れ、アイナットで締めこむだけです。
↓の写真の通り、簡単にばらばらにすることができます。組み立て、バラシは慣れれば30秒ほどでできるようになりました。キャンプでの設営時間も短くできそうです。これで「簡単に分解できて」はクリアです。
コンパクトになる
4枚の天板を互い違いにして重ねるといい感じで収まるように設計したので、↓の写真の通り重ねると12cm厚になります。運ぶ時はかなり省スペースです。これで「コンパクトになる」もクリアです。
使用レビュー
実際に焚き火をするときに使ってみました。
”ダークオーク”色のため、狙い通り自然の色になじみました。また、夜の焚き火でも渋い色合いが焚き火の明かりに照らされてさらに渋く良い雰囲気でした。
テーブルのスペースは十分に大きく、焚き火をしていないときも食事用のテーブルとして使えるほどでした。
1つ、予想していなかった効果として、「子供が焚き火に近づきすぎないから安全になる」という効果がありました。例えば、マシュマロを串にさして焚き火で焼くときに、↓の写真のように焚き火に近づきすぎないので小さい子供も安全にマシュマロ焼きができました。
1つ問題があるとすれば、大きな焚き火台とは一緒に使えないということです。35cm x 35cmくらいのサイズの焚き火台が限界だと感じました。それ以上大きい焚き火台と一緒に使うと、焚き火とテーブルとの距離が保てず天板が燃えてしまいます。
なので、この焚き火台テーブルは春~夏~秋の小さめの焚き火と合わせるのがよさそうです。
冬は大きな焚き火台で薪をガンガン焚いて暖を取りたいですしね。市販の焚き火台のサイズは↓の記事にまとめてありますのでよかったらご覧ください。
総評
今回、DIYで焚き火テーブルを作ってみました。自作なので下記の理想の条件を追求したテーブルを作ることができました。
- 木製で渋い色
- 中央の開口部のサイズが大きい(木が燃えないように)
- テーブルの幅が20cm以上
- 簡単に分解できてコンパクトになる
油性ニスの”ダークオーク”色が思ったよりいい仕事をして、予想していたよりキャンプ場の風景や夜の焚き火になじむ渋いテーブルができました!そして、予想外の効果として子供が一緒でも安全に焚き火が楽しめるようになりました。
結果、今回の手焚き火テーブル自作は大満足でした!!