今回は、ポータブル電源でガス給湯器を動かせるか?お風呂を沸かすことができるか?
実験してみました。
結果としてはお風呂を沸かすことができましたので、詳細を紹介したいと思います。
停電したら給湯器が動かない
我が家はガス給湯器を使っています。プロパンガスタイプです。
お湯を沸かすためのエネルギーは基本的にはガスを燃やすことで得ていますが、ボイラーのファン駆動やその他の制御に電気が必要です。
最近、日本の電力事情は不安定になってきました。真夏・真冬には冷暖房の使用増加により発電電力が足りず、計画停電なんて言う話も出ています。それ以外にも、最近は局所的な雷雨の発生も増加しており、局所的な停電も増えているように思います。
停電が起こったら、ガス給湯器は動かなくなります。
せっかくプロパンガスタンクはあるのに持ったない話です。
でも、ポータブル電源があれば停電時でも給湯器は動くのではないか?
ふとそう思いついたので実験してみました。
停電の時にでもお風呂に入れはすごくリフレッシュ出来てQOLを維持することができると思います。
給湯器をポータブル電源に接続
給湯器には、水道パイプ、ガスパイプ、電源、コントローラ配線がつながっています。
給湯器の表面のラベルを見ると、電源は AC100Vで、定格消費電力は 132W と書かれています。消費電力自体はごく少ないので、これならポータブル電源で余裕で動きそうです。
家の外壁にあるコンセントから電源を取っていますが、ここから給湯器のコードを引き抜きます。
代わりにお風呂場の窓から引き出した延長ケーブルに接続します。
延長コードは、お風呂場の窓~お風呂場 を通って、脱衣所まで引っ張っています。
ポータブル電源は脱衣所に設置しました。
延長コードはのケーブル部分は多少濡れても問題ないですが、コネクタ部分は濡れるとポータブル電源の故障や感電事故につながるので注意が必要です。
また、ポータブル電源を湿気の多い空間で使うと、内部で結露が発生して故障する可能性があるので、お風呂場には置けません。この点も注意が必要です。
実際にお風呂を沸かせるか実験
さっそく、ポータブル電源(EcoFlow River Pro)の電源を入れてみます。
まだ、給湯器の電源を入れていませんがその状態でも 5W くらいの電力消費がありました。結構待機電力が大きいんですね(汗
お風呂を沸かす前の EcoFlow River Pro の電力残量は 93% です。
そして、給湯器の操作パネルの「運転 入/切」ボタンを押すと、無事に給湯器が起動しました。
給湯器起動時点での消費電力は 5~10w くらいでした。
次に「自動」ボタンを押して風呂沸かしを開始しました。
すると消費電力が 50~120w に跳ね上がりました。
多くの時間は 50w 程度でゆらゆらと推移しています。時々100Wを超えることがある程度。
今のところ、電力的には全然余裕があります。
お湯も順調にたまってきました。
消費電力は依然 50W 程度で推移しています。
給湯開始当初は 120W くらいまで上がることもありましたが、風呂沸かしの後半では 50W 程度で安定していました。
そして、特に問題が起こることもなく無事に風呂沸かしが完了しました!!
風呂沸かし完了時点での EcoFlow River Pro の電力残量は 91% でした。
風呂沸かし1回で River Pro の電力残量は 93%→91% と 2% 減少しました。
River Pro の電池容量は 720Wh なので、約 14Wh 程度を消費したことになります。
お風呂は15分くらいで沸いたので、平均消費電力は 50W ちょっとだったということになります。画面に表示されていた通りでした。
消費電力が平均 50W で、最大でも 120W 程度。トータルの消費電力も 14Wh 程度なので、小さいポータブル電源でも給湯ができることが分かりました!!
シャーワーも使える
シャワーも使えるのか確認してみました。
給湯温度を39℃に設定してシャワーを出したところ、しっかりとお湯が出てきました。
温度も問題ないです。
シャワー使用中の消費電力は 36W 程度で安定していました。
結論:ポータブル電源があれば停電でもお風呂が沸かせる
今回、実験してみて、ポータブル電源があれば停電時でもお風呂が沸かせる、シャワーが使えるということが分かりました。
ガス式の給湯器であれば、水道が止まらない限り停電時でも使用できることができます。
これは、停電災害の時にすごく助けになると思います。
停電に備えて、常にポータブル電源を充電しておこうと思いました。備えあれば憂いなし!
(注:これはガス給湯器の話で、もちろん電気給湯器だと電力が足りなくて動かないかもしれません。
また、都市ガスは地震の時は供給が停止する可能性もあるので注意が必要です。)
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