ハイエースが我が家にやってきてから2年が経ちました。オーディオ関係は特にいじることなく純正品のままでした。しかし、遠出をすることが多くなってきたので、移動時間をより快適にするためにカーオーディオの音質をよくできないかと思うようになりました。
以前、友人からいただいた中古のcarrozzeriaのスピーカーが余っていたので、試しに、ハイエースのフロントスピーカーを純正スピーカーから、carrozzeriaのスピーカーに交換してみました。ついでにエーモンの簡易デッドニングキットでデッドニングをやってみました。
ゴリゴリのサウンドチューニングをしたいわけではないので、あまりお金をかけずにどこまで音が変わるかを試してみます。
今回使用したパーツ
今回交換に使用したパーツ&グッズは下記です。
いずれもスピーカー交換で使用するものとしては、入門用のベーシックなものだと思います。
私のようなカーオーディオ初心者にはちょうどよさそうです。
- カロッツェリア(carrozzeria) TS-J17A (17cm 2ウェイ コアキシャルスピーカー)
- アルパイン(ALPINE) トヨタ・ハイエース用 インナーバッフルボード KTX-Y176B
- エーモン(amon) デッドニングキット スピーカー周辺 簡単モデル
私が使用したスピーカーとデッドニングキットはどちらも2022年現在は生産終了となっていますが、後継の商品が販売されています。
価格的にもすべて合わせても3万円行かないくらいです。オーディオ部品としてはかなり安い部類に入るのではないでしょうか?
果たして、この値段の格安&簡易チューニングで音質は良くなるのでしょうか?さっそく交換していきたいと思います。
古いスピーカーをフロントドアから外す
フロントスピーカーの交換はそんなに大変ではありません。
まずはドアの内張を外します。ドアノブのところ1か所、電動ウィンドウスイッチのところ2か所のビスを外して、後は周りから慎重に引っ張ると外れます。
内張を固定しているピンは12か所でした。
割れないように、一か所にこだわらず、全体の隙間に少しづつ内張はがしを突っ込んでいくようにするとよいです。
内張を外すとハイエースの純正スピーカーが出てきます。
ブラスチックのブラケットがビス3か所で固定されています。このビスを外すとスピーカーユニットも簡単に外れます。
インナーバッフルボードをドアに取り付ける
純正スピーカーはスピーカーの周りのプラスチック部品がドアの板金の形状にぴったり合う形になっています。一方で社外スピーカーは単なる円形なので、ドアの板金と形状が合いません。
そこで、板金とスピーカーの隙間を埋めるためにバッフルという部品を取り付けます。
このバッフルがしっかりしていて、重量があれば重低音が出やすくなるそうです。
ただ、今回使ったバッフルは軽い木製の物だったので、隙間を埋める意味が大きいと思います。
簡易デッドニング(背面制振吸音材)
バッフルをドアに取り付けたところで、簡易デッドニングを施します。
今回利用したのはエーモンのデッドニングキットの中で一番簡易版の物です。
中身は最低限のアイテム数です。
まずは、スピーカー裏のドアパネルに「背面制振吸音材」を貼り付けます。
これは、スピーカーユニットの裏から出た音がドアパネルに跳ね返って、あるいはドア内部で反響して、スピーカーに到達してスピーカー前面から出てくるのを防止する役割の物です。
高めの音がガヤガヤと反響して聞き取りにくくなるのを防げます。
ウレタン製の吸音スポンジう後ろに少し硬めの発泡剤、そしてブチル系の接着層の3層構造です。
全面接着剤なので、べたべたと周りにくっつきます。
バッフル等にくっつかないように慎重にドアの中に入れます。
スピーカーの裏部分のドアパネルにしっかりと貼り付けます。後ではがれてくると厄介なので、端っこまでしっかり圧着します。これで吸音材装着は完了。
スピーカーユニット取付け
次にスピーカーユニットを取り付けます。スピーカーユニットとしてcarrozzeriaのTS-J17Aというファイバーコーンのコアキシャルタイプを取り付けます。現在は販売されていないモデルになりますが、最新モデルだと「TS-C1730-2 17cm」くらいの値段帯の物だと思います。
コアキシャルスピーカーなので、スピーカー中央にツイーターが搭載されていて、ケーブルの途中にはネットワークがあります。
ネットワークは強力な両面テープでドアパネル内部に貼り付けました。スピーカーユニットは先ほど取り付けたバッフルに大きめのビス4本で取り付けます。
デッドニングの続き(ポイント制振材・防音テープ)
スピーカーを取り付けたら、ドアパネルにポイント制振材を貼り付けます。
重めで柔らかい金属板とブチル系の両面テープが張り合わせられたものです。
ドアパネルの振動しやすい部分に貼り付けることで、その振動を抑えることができます。
振動しやすい場所を探すために、キーオンしてカーナビを起動しスピーカーから音楽を鳴らします。その状態でドアのいろいろなところを触ると明らかに振動している箇所があります。この振動している箇所に制振材を貼り付けていきます。
制振材は付属のへらでこすりつけてしっかりと貼り付けます。
貼り付けた後、再度音楽を鳴らすと明らかにドアパネルの振動が減っていました。これで低音~中音の範囲の反響や雑味のような音が減らせると思われます。
次にスピーカーの周りに防音テープを貼り付けます。
防音テープはスピーカーと内張の隙間を埋めることで、内張内部へ漏れる音を減らすための物です。これも無駄な反響による雑味をなくす効果があるように思います。
ドアの内張を取り付けてスピーカー交換と簡易デッドニングは完了です!!
イコライザーで少し補正
スピーカー交換と簡易デッドニング後、さっそく音楽を聴いてみました。
あれ?低音が銃声スピーカーよりも出なくなった??
スピーカーユニットが変わったというのもありますが、おそらく制振材をいろいろ貼り付けたために、今まであった反響がなくなり(つまり音に雑味がなくなり音質は良くなったが)その副作用として低音不足を感じるようになったのだと思います。
そこで、イコライザーで簡単に低音部分を持ち上げてみました。
ドラムやベースがしっかりと聞こえるレベル。しかし上げすぎると音全体がゆがむようです。ギリギリ音がゆがまないレベルまで上げたところで、ちょうどよい音質になりました。
スピーカー交換後の音質変化
イコライザーでの調整後、再度音楽を聴いてみました。
劇的に音質が良くなった!重低音が出る!という感じではないですが、よくよくいろんな音源を聞いていくと下記のような変化が見えてきました。
- 楽器毎の音が分離しやすくなった
- 高音域が出るようになり透き通った音になった
- ベースの音が聞き取りやすくなった
劇的な変化を感じなかったのは、新しいスピーカーの音質が悪いというわけではないです。ハイエースの純正スピーカーはコストが抑えられている構造ですが、それでも必要最低限の音質を確保していた優秀な設計と言えます。
今回の音質改善は3万円という材料費を考えるとそこそこコスパが良かったのではないかと思います。
車のオーディオをいじると耳が慣れるのにも多少時間が必要ですので、しばらくこの構成で音楽を聴いてみようと思います。
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