[ハイエース]スライドドアの小窓に装着できる自作換気扇ver1

ハイエース・車中泊
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我が家でハイエースで車中泊をする時に一番問題になるのが”暑さ”です。

キャンピングカーであればエアコンが取り付けられますし、ちゃんとしたバンコンであればMAX FAN等の強力な換気扇が設置されているので夏でも比較的涼しく過ごせるのかもしれません。

しかし、我が家のハイエースはノーマル状態で購入したのでMAX FANがついていません。また車高を高くしたくないので後付けもしたくない状況です。

そこで、2列目のスライドドアの小窓に可能な限り強力なファンを取り付けたいのですが、市販品だとあまり強力ではないようです。

そこで、ハイエース用換気扇を自作してみました。

ハイエースに自作換気扇ver1を取り付けた様子

この自作換気扇は右側のスライドドアの小窓に取り付けます。

車内から見た様子は↓です。

室内側は窓から飛び出さないので圧迫感は感じません。またファンを全開にしても音は静かです。

車外から見た様子は↓です。

車外側には雨除けフードがついていて、窓の面から10cmほど飛び出しています。それでもサイドミラーよりははみ出してないので、込み合っているパーキングエリアでも邪魔にはなりません。

構造とスペック

主構造はプラスチック段ボール(プラダン)で作りました。

プラダン同士をプラスチック対応の協力両面テープで固定し、剥がれ防止に結束バンド(タイラップ)で縫い合わせています。防水のために隙間にはゴリラテープを貼り付けてあります。

ゴリラテープは、プラダンのようなプラスチックにもちゃんと着きますし雨にも強いので車系のDIYでも重宝します。

換気扇のファンの部分は、PC用の12cm角のケースファン2個を使用しています。

このケースファンもプラダンと結束バンドで縫いつけるように固定しています。車内側から手がファンに触れてしまわないようにファンガードも合わせて縫い付けました。

このファンは社外から車内に空気を取り入れる方向についています。

逆に、社内の空気を外に排出するようにも取り付け可能ですが、そうすると車のいたるところの隙間から空気が車内に流れ込んできます。エンジンをかけている時は、場合によってはエンジンで熱せられた空気や排気ガスが車内流れ込んでくる危険性も考えられます。そのため吸気側で使用しています。

空気の排出は、運転席横の窓を少し開けてその隙間から行っています。虫が入らないように窓にはネットをかぶせています。

外側の雨除けフードの穴から中を覗いた様子です↓

虫が空気と一緒に吸い込まれてこないように網戸用の網をファンの手前に取り付けています。

ファンのスペックは下記です。現在は販売が終了しています。

  • 型番:KAZE-JYUNI DB(風12DB)
  • 電源:DC 12V 0.17A
  • 最高回転数:1200rpm
  • 静圧:0.92 mmH2O / 9.02 Pa
  • 風量:68.54 CFM
  • ノイズ:24.0 dB

後継品は↓あたりです。

ファンとしてはかなり静かな方です。その代わり風量もおとなしい感じです。それでも2個使っているので、少し涼しさを感じるくらいの風量はあります。が、ちょっと物足りないです。

ファン1つの風量は最大で68.54 CFMです。CFMとはCubic Feet per Minuteの略で1分当たり何フィート^3の空気を吸い込めるかという数値です。m3/minに変換すると約1.9m3/minです。ファン2つ合わせると約3.8m3/minです。1分間で3.8m3の空気を吸い込めるということです。

換気という意味では十分ですが、涼しくなるレベルかというと、車内にこもる熱を輩出するには足りない感じがします。

ファンの回転数はファンコントローラーで制御できるようにしています。下記のものを使用しています。

換気扇を窓枠に固定する方法

この自作換気扇ver1はプラダンだけで作っていますが、窓枠への固定は結構しっかりできます。取り付けたまま走ってもびくともしません。

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取付け方法としてプラダンを少しずらして凹凸上にして、この凸を窓枠に差し込み、凹に小窓のガラスを少し閉めて差し込みます。後は、下側にも凸を作って窓枠に差し込んでいます。これで3方向からがっつり固定しています。

良い点と課題

このファンの良いところは下記です。

  • 不要な時は簡単に取り外せる
  • 本体がプラダンなので軽い
  • 十分に換気ができて安価

一方で、このハイエース用自作換気扇ver1の課題は風量が足りないことです。この換気扇でも1人で車中泊するときには十分役立ちます。しかし、家族4人で寝るとファンを全開にしても発生する熱を逃がしきれずに車内の温度が上がります。

それでも2年間ほど換気の主戦力として使用してきて、とても役立ちました。

次に換気扇を作るときは、より風量が大きいものを作りたいです。

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